Pâté de Pâques 復活祭のパテ

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今年の復活祭は、Pâté de Pâques berrichon(パテ・ド・パック・ベリション:ベリー地方の復活祭のパテ)を作りました。フランスでは復活祭のご馳走といえば、アニョー(子羊)という方が多いのですが、義理両親がこのパテの発祥地であるベリー地方の近く、Tours(トゥール)に住んでおり、そちらでは復活祭が近づくと、お惣菜屋さんなどでこのパテをよく見かけます。私が住んでいる北フランスではあまり見かけませんが...。ミートローフのパイ包み焼きといった感じで、市販のパイ生地を使えば、意外と簡単。復活祭は終わってしまいましたが、見た目も豪華なので、おもてなし料理としても。レシピは各家庭によって様々ありますが、今回は私がよく作るレシピを紹介します。下記分量だと、かなり大きな物が出来るので(約8~10名分ぐらいかしら)、分量は適当に調節してくださいね。

<材料>

・ひき肉 1kg

・茹で卵 5個

・パイ生地 500g

 ・玉ねぎ 小1個

・にんにく ひとかけ

・食パン 薄切り1枚ほど

・ミルク (食パンを浸す用)

・好みのハーブ、好みのスパイス、塩、コショウ

・卵の黄身

ひき肉は、私は豚の肩肉600gと仔牛400gを混ぜた物を使用しましたが、レシピによっては、ハムが混ぜっていたり色々です。ハーブはパセリとシブレットを、スパイスはナツメグを使用しました。私は、パート・フィユテ(折り込みパイ生地)を使用しますが、パート・ブリゼを使用するレシピも見かけます。

 <作り方>

1、食パンをミルクに浸し、柔らかくします。ミルクを絞った食パン、ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、ハーブ、スパイス、塩、コショウをよく混ぜ合わせ、詰め物(ファルス)を準備します。オーブンを200度に温めておきます。

 2、天板にオーブンシートを敷きパイ生地を広げ、1で準備した詰め物の約半量を広げます。その上に、半分に切った茹で卵をのせ、さらに詰め物をかぶせます。

3、2の上に、パイ生地をかぶせ、周囲の生地2枚をしっかり重ね合わせます。好みで、模様を付けます。卵黄に水を大さじ1ほど混ぜた物を、ツヤだしに塗ります。上側に、おはしなどで小さな穴を3カ所ほど開け、そこに筒状にしたアルミホイルを煙突のように立てます。そこから蒸気を逃し、生地を破裂させないためです。

4、オーブンで焼きます。最初15分は200度、その後温度を160度ぐらいに下げて30~45分ほど焼きます。ひき肉を1kg使用した場合は、合計で60分ほど焼きますが、量が少なければ合計で45分ぐらいで焼きあがると思います。焼きあがりをすぐカットすると崩れやすいので、10分ほど冷まして切り分けます。そのままでもいいですし、中身のお肉が少しパサついた感じになるので(しっかりと火を通すので)、マデラソースや、ブラウンソース、グランブヌールソースなど、お好みのソースを添えても美味しいです。お肉料理に合うソースは、また機会があればご紹介しますね。